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【ELspot+】AIに仕事を奪われないための『AIの使いどころ』講座 ~レガシー企業でも、PCが苦手でも。広報がAIを"賢い相棒"に変える方法~

【本日の流れ】

1:レクチャー:AIに仕事を奪われないための『AIの使いどころ』講座
  ゲスト講師:高澤 紳悟 氏/株式会社Polyscape AI/DX事業部 VP of Business Development
2:ワークショップ:広報業務の中でどのような仕事をAIに任せたいか?
3:質疑応答

4:参加者の感想

5:講師からのメッセージ

【主旨・背景】

「AIを活用してもっと広報業務を効率化・高度化したい」と考えている方も多いと思います。しかし、実際には、「どの業務にAIを使えばいいか分からない」「AIに聞いてみたけど、結局自分で直した方が早い」といった、疑問や不安の声をよく耳にします。そんな“AI迷子”を卒業し、AIを単なる相談相手から、仕事を任せられる相棒や部下に変えるにはどうすればよいのでしょうか。

そこで、4月のELspot+交流勉強会では、多くの企業でAI活用推進の実績を持つ株式会社Polyscapeの高澤紳悟氏をお迎えし、広報業務において「AIを賢い相棒・部下に育てるための実践手法」について学びました。当日の交流勉強会では、「AIを活用する際の心構え」「AIを育てる具体的方法」「AIへの業務の任せ方」などについて、ワークショップを交えながら詳しく解説いただきました。

本レポートでは、交流勉強会当日の内容・様子をお届けします。


【本日の交流勉強会】

1: 「AIに仕事を奪われないための『AIの使いどころ』講座」(高澤 紳悟 氏)

ゲスト講師:株式会社Polyscape AI/DX事業部 VP of Business Development
https://polyscape.io/



【Contents】

1)AIに仕事を奪われないために、AIをどのように使っていくべきか
2)AIを扱う際の心構え~AIは「使う」のではなく、「育てる」~
3)AIを育てるための2つの具体的方法
4)仕事の思考順番を変える~まず、AIに任せることを考える~
5)AIに仕事を任せる「3つのステップ」
6)まとめ:AIを育てた経験が「差」になる

【Summary】

1)AIに仕事を奪われないために、AIをどのように使っていくべきか


もともとはAI素人だった高澤氏。しかし今ではAIを仕事で使いこなしており、「AIは仕事のパートナーとして欠かせない存在だ」と言います。

●「世間では『AIに仕事を奪われる』という声も聞こえてきます。でも、私の実感は逆です。AIが発達すればするほど、自分のバリューを伸ばすことができます。そのためには、『どうやったらこの業務をAIに任せられるか』ということを、日々考え続けることが大事です」(高澤氏)

2)AIを扱う際の心構え~AIを「使う」のではなく、「育てる」~

では、AIを使いこなすためには、何が必要か。それは、AIを「なんでも知ってるスペシャリスト」として捉えるのではなく、「真面目で素直な新卒のイメージで丁寧に育てる」という心構えだと、高澤氏は言います。

● 「AIを使っていると、間違った答えが返ってくることがよくあります。でもそれは、学習したデータから確率的に推測するというAIの仕組み上、学習していないことに正しく答えられないのは仕方がないことなのです。だから、『AIは間違って当たり前』と思って、つき合ってあげてください」(高澤氏)
● 「AIは、真面目で素直で、しかもめちゃくちゃ優秀です。しかし、新卒だからあなたやあなたの会社のやり方を知らない。人間が相手ならどれだけ優秀でも、『新卒なんだから最初は間違えても仕方ない』と思うでしょう。AIも、『教えていないのだからできなくて当たり前』と思い、『できるまでじっくり育ててあげよう』という気持ちで接してみてください」(高澤氏)

3)AIを育てるための2つの具体的方法

AIが間違ったり不十分なアウトプットしか出せなかったりするのは、『人間の指示(育て方)が悪いから』だと高澤氏は言います。では、具体的には、どのように“育てれば”いいのでしょうか。高澤氏は2つのポイントをあげました。

①コンテキスト(前提や背景)を丁寧に伝える
・AIを優秀な部下として育てるためには、新卒と同様、「自分たちの会社がどのような会社で、この部署は何をミッションとしていて、今回の発表では何を伝えたいか(ゴール設定)」「この調査の目的は何で、自分ならどう調べるか(手順)」「過去の出したリリースやFAQなどはどんなものか(事例)」などを具体的に教える。

②入念にチェックして、修正指示を出す
・新卒の出してきたものをノーチェックで会社の公式発表として出す人はいないはず。出してきたものは人間(上司・先輩)が必ず細部までチェックする。
・回答に違和感がある場合は、「これが正しいかファクトチェックして根拠や証拠と一緒に示して」「ここは、こういう観点でもう一度考え直してみて」と指示を出す。これを根気よく繰り返すことで、AIは学習し、成長し、自ら正解に辿りつきやすくなる。

● 「AIは間違うけど、必ず成長します。成長するかどうかは、人間の工夫と根気次第です。一度育てば最強の相棒になります。AIは完璧じゃないけど、ちゃんと育つと信じて、できるまで付き合ってあげることが大事だと思います」(高澤氏)

4)仕事の思考順番を変える~まず、AIに任せることを考える~

“育った”AIを仕事でフルに活用するには、仕事が発生した際の「思考の順番」を変える必要があると高澤氏は言います。

これまでの思考の順番:
 仕事が発生する→自分で仕事のやり方を計画する→自分で実行する
▶これからの思考の順番:
 仕事が発生する→最初に、AIに任せるべき仕事を決める→AIに仕事内容を伝える→時々、AIの仕事をチェックする→自分がやりたい仕事に専念する

●「AIエージェントの登場により、AIは“脳”だけでなく、作業を実行する“手”を獲得ました。人間が作業の量やスピードでAIに勝つことは不可能です。ですから、AIができることは極力AIに置き換えていく。AIを活用する際に大事なことは、プロジェクトを始めるときに『まず、どの仕事をAIに任せるか』という設計からスタートすることです」(高澤氏)

5)AIに仕事を任せる「3つのステップ」

では、どのようにしてAIに仕事任せればいいのでしょうか。高澤氏は3つのステップをあげました。


●「AIに任せることで、人間は、生産性がなかったり、苦手でマインドシェアを取られてしまう作業から解放されて、自分が最もバリューを出せる仕事や得意な仕事に集中して取り組むことができます。また、プロジェクト推進や人間関係構築、専門知識を活かした深い判断など、まだまだ人間にしかできない価値創造にフォーカスすることができるようになります」(高澤氏)

《ご参考》高澤氏が使っているAIツール
●「AIツールはご自分が好きなものでいいですが、私の場合はClaudeを活用しています。最近はまずClaudeのChatで自動化の手段や手順を相談して、決まった手順を(AIエージェントである)Claude Coworkに実行してもらったり、Claude Codeに自動化してもらいます。そのことで、AIが“手を動かしてくれる部下”になってくれます」(高澤氏)

6)まとめ:AIを育てた経験が「差」になる

最後のまとめとして高澤氏は、「AIに仕事を奪われない」ための重要なポイントとして下記について話しました。

●「AIで何かを『作る』こと自体はどんどん簡単になっていきます。しかし、差がつくのは、作ったAIを一人前に『育てた』経験だと思います。まずは本当にちょっとした簡単な作業でいいのでAIに任せてみて、安心して任せられるレベルまで育ててみてください。そこから、皆さんの世界が変わり始めるはずです」(高澤氏)

《ご参考》 会社やチーム単位でAIを育てる「Polyscape AI/DX事業」
https://polyscape.io/service

2:ワークショップ:広報業務の中でどのような仕事をAIに任せたいか?

レクチャーに引き続き、「広報業務の中でどのような仕事をAIに任せたいか?」をテーマに、ワークショップを行いました。各グループからは、次のような回答がありました。

【AIに任せたい広報業務】
・メディアからの突発的な問い合わせに対する即時回答の作成
・ターゲット(メディアや業界など)に合わせたメール文面やSNSコンテンツの作成
・プレスリリースや社内資料を読み込ませて、社内報の企画を提案
・自社の過去事例や他社事例を読み込ませて、記者会見の際の想定Q&Aを作成
・法令やガイドラインを読み込ませて、作成した資料や文章が適合しているかチェック
・評判の高いWeb記事やSNSをモニタリングして、その特徴や傾向を分析
・取材記録や会議内容の要約

●「コンテンツ作成系やリサーチ系が多いようですね。その場合、まず、『自分がやっている手順』を書き出して、それをAIに丁寧に伝えます。その上で、満足のいくアウトプットが出せるようになるまでAIとじっくり向き合うことが大事になります」(高澤氏)

3:質疑応答

Q1:AIへの指示内容が多くなり、守るべき条件に矛盾が生じてしまう(Aを守ると、Bが守れなくなるなど)場合があるのですが、そういう場合はどのように対応すれば良いのでしょうか?
A1:「人間が判断する時にも、同様の問題は生じますよね。ですから、まず、『そのような場合は、自分だったらどういう基準や優先順位で判断しているか』を考え、それを言語化してAIに与えてあげれば良いと思います。さらには、『過去にはこうしました』という実例を一緒に教えてあげるのも良いかと思います」(高澤氏)


Q2:AIへの指示文を人間が作るのではなく、「AIに作らせる」こともできるのでしょうか?

A2:「もちろん、できます。非常に有効な方法だと思います。期待したアウトプットが出るならOKです。しかし、問題は期待したアウトプットが出ない時で、どこでそのズレが生じたのかを特定し、人間が細かく修正指示を出す必要があるでしょう」(高澤氏)

4:参加者の感想

交流勉強会の参加者から、次のような感想がありました。

・AIに関する基本的なことから具体的な活用方法まで学ぶことができ、実際に業務で活用していきたいと思います。
・「AIは新卒」「AIを育てる」という観点はとても重要だと思いました。AIの本質が理解できたように思います。
・講義(インプット)とワークショップ(アウトプット)の両方の場があり、「聴くだけではないプログラム」になっていたため、自分事として取り組むことができました。
・グループディスカッションを通して、他社の活用方法や取り組み事例を知ることができ有意義でした。

5:講師からのメッセージ

・もしAIをチャットだけしか触ったことがない方がおられたら、是非一度何か一つ仕事をAIで自動化してみてください。100のインプットより、1のアウトプットのほうが得られるものがすごく大きいと実感していただけると思います。プロジェクトや会社単位のAI活用の場合は、また違ったポイントが出てきますのでPolyscapeにご相談ください!



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