著作権Q&A
著作権について社内の意識を高めたい
2023年 著作権のお悩みコーナー閲覧ランキング
お悩みコーナーで回答した内容の中で、2023年に閲覧数が多かったお悩み内容をご紹介いたします。
お悩み 05 著作権を侵害した記事利用や 罰則の事例はありますか?
社内で著作権に対する意識を高めたいのですが、手さぐり状態で行っているためかイマイチ浸透しません。 この前自社の営業マンが許諾をとらずに記事をコピーしていたので、記事の取り扱いについて注意すると「どんなリスクがあるか具体的に説明してほしい」と言われました。 具体的に、と言われると良い例が思い浮かびません。著作権を無視した記事の利用や罰則の事例があれば教えてください。
お悩み 04 SNSに記事を無断掲載。 困っています
自社の幹部が、自社に関する記事を大きく撮影し、著作権のことをまったく考えず個人のSNSに掲載してしまいます。 写真から記事の内容も詳細に読めてしまいますし、無断で記事を掲載するのは著作権法違反にあたることを何度も説明しているのですが、 なかなか理解してもらえず同じことを繰り返されてしまいます。 幹部に事の重大さを理解させ、止めてもらう良い方法はないでしょうか。
事案 07 海賊版撲滅の足元で無許諾コピー
映像コンテンツ企業が、コンテンツ防衛のため「海賊版撲滅」キャンペーンを始めた。 ところが、社内関係者らしいツイッターで「足元では新聞・雑誌記事の無許諾コピーが横行しているのに」と暴露され、ネット炎上となった。
お悩み 54 |当社では、広報部が新聞クリッピングを行い、印刷部数分の著作権料を各誌にお支払して、コピーして各部に回付しています。 コピーしたものには「複製禁止」として、定期的に著作権に関する講習もおこなっておりますが、社員の意識によるところが大きく、コピーしようと思えばできてしまう状態なので、どこまで徹底して防止策を講じるべきか悩んでいます。 紙で回付する場合、「複製禁止」と表示するほかに、複 製できなくしてしまう方法などありますか?(運輸・鉄道)
例えば市町村の発行する「住民票」の原本をコピー機でコピーすると、地紋のように「複製物」などの文字が浮き出る仕様になっていることがあります。しかし、新聞原紙などに、あとからこの仕様を施すのは、難しそうですね・・・やはり社員教育を徹底し、社員の意識を高めるのが王道かと思います。 多くの新聞社では、講師派遣制度を設けており、企業に出向いて著作権遵守に関する講演を行うこともできます。この制度を利用し、同時に新聞による情報収集法まで学ぶセミナーを企画してみてはいかがでしょうか?
お悩み 39 |他部署がメールで関係者(限定的)へ配布している記事等について、注意すべきか悩んでしまいます。(機械製造)
メールで配信しているのは、記事を撮影したイメージでしょうか、テキストとしてのコピーでしょうか。いずれにしても、無許諾での複製は著作権侵害となります。社内のみ、限定的な少人数、だとしても同様です。宛先のメーリングリストに知らずに部外者が含まれており、行為自体が漏洩する事もあり得ます。 新聞社への許諾申請、著作権処理済みのクリッピング、など正当な利用方法をぜひ伝えてあげてください。
お悩み 03 著作権意識を刷り込むアイデアないかなぁ…
自社のサービスがほめられた記事、コンプライアンス問題で批判された記事、同業他社についての注目すべき記事など、社内ネットワークに載せて広く知ってほしい記事が日々あります。一刻も早く共有したいのですが、著作権侵害になるのでは、という恐れもあって、バランスが難しい。他の企業では、どうやって乗り切っているのか、ぜひ知りたいです。 著作権については、私もちょっと苦手。広報課のメンバーでも熟知している人は少なくて、手探りのような状態です。社員全体への著作権意識の浸透や教育の方法、何かありませんか。
お悩み 27 |著作権について意識を高める簡単な方法はないでしょうか。(教育)
「簡単な方法」は、なかなかありません。 ①早期からの教育(新人研修など)②繰り返し教育(定期的な講習開催など)、が王道でしょう。 また社員のモチベーションと絡めて、③著作権関係の検定合格を評価の1項目として採用する④専門家を招いた社内著作権セミナーに参加したレポートを昇格条件とする、などの方法もあります。外部サービスをうまく使えるといいですね。
お悩み 25 |自社の幹部が個人のFBなどで取材記事の写メを大きく撮影し、著作権のことをまったく考えずアップしてしまいます。(人材派遣)
個人のフェイスブックページであっても、公開している場合は私的使用にはあたらないため、著作権侵害となります。 たとえ記事の内容がご本人のインタビューであっても、著作権は記事を作成した側に帰属するからです。 ご本人には、「お悩み23」の事例を示すなどし、リスクを冒していること、ライバル社の目に触れる可能性もあることを認識していただくのがよいかと思われます。
お悩み 19 |自社記事を社内に知らせることと著作権のバランスを、どうとったらよいでしょう。社員への著作権教育の方法も知りたい。(電機)
自社・業界記事を社内でスピーディに共有することは重要です。著作権侵害を恐れて手を出さないのでは、大きな機会損失になるでしょう。新聞社から許諾を得るか、または著作権処理済みのクリッピングを使うか、正当な方法での記事活用を考えましょう。 (社員への著作権教育は「お悩み03」の回答をご参照下さい)