著作権Q&A
許諾・二次利用
お悩み 05 著作権を侵害した記事利用や 罰則の事例はありますか?
社内で著作権に対する意識を高めたいのですが、手さぐり状態で行っているためかイマイチ浸透しません。 この前自社の営業マンが許諾をとらずに記事をコピーしていたので、記事の取り扱いについて注意すると「どんなリスクがあるか具体的に説明してほしい」と言われました。 具体的に、と言われると良い例が思い浮かびません。著作権を無視した記事の利用や罰則の事例があれば教えてください。
事案 09 クリッピング外注が部門ごとバラバラ
各部門ごとにクリッピングを外注していたが、広報部ではそれぞれの契約内容、複製許諾の有無など把握していなかった。外注費も、各部門で予算項目が「調査費」「データベース費」などバラバラ。会計部門から是正を指示された。
事案 07 海賊版撲滅の足元で無許諾コピー
映像コンテンツ企業が、コンテンツ防衛のため「海賊版撲滅」キャンペーンを始めた。 ところが、社内関係者らしいツイッターで「足元では新聞・雑誌記事の無許諾コピーが横行しているのに」と暴露され、ネット炎上となった。
File 06「保護期間70年」ああ勘違い
「著作権の保護期間は発表から70年ですから、それを過ぎているものはだれでも自由に使えます。確かに御社の記事と写真を使わせていただきましたが、出典の記載がなくても問題ないと思います」。 2日後に、全国紙の知財部からメールが届いた。記事の方は著作者人格権により出典の表示を求めること、写真の方は著作権を有する写真家が存命であり複製許諾が望ましいこと、などが記され「不当な方法での利用には法的手段が用いられることがあります」と結ばれていた。
お悩み 65 |掲載記事の二次利用は、担当記者などに口頭で承認をいただいただけの場合、使用して問題ないのでしょうか。(医療)
記者は通常、著作者でも著作権者でもありません。記者の所属する新聞社や出版社が著作者であり著作権者です。これを職務著作(法人著作)と言います。よって記者には、掲載記事の二次利用を許諾する権限はなく、会社(法務部門など)が判断することになります。また口頭でも契約(許諾)は成立しますが、曖昧性を回避するため、できるだけ書面で交わすべきでしょう。
お悩み 31 |記事の二次利用について、営業的な利用と学術的な利用だと利用の制限に違いがありますか?(PR)
教科書への掲載、授業の教材に利用、入試に利用、図書館での複製、など学術的使い方では、著作権者の許諾なく利用できる範囲が広くなっています。それに比べると営業的な利用では条件が厳しくなっているのが一般的です。
お悩み 02 新聞社へのクリッピング許諾申請はどのくらいの手間と費用がかかるか分からない…
我が社でも、遅まきながら新聞記事のクリッピングを本格的に始めることになりました。新聞社に許諾の申請をするべきだとわかっているのですが、許諾を受けるには料金がかかりますよね。実のところ、予算獲得も大変なんですよね。実際いくらくらいかかるのでしょうか。 使いたい記事は大手の新聞社のものが多いのですが、地方紙や専門紙からも、時には拾いたい記事が出てくると思います。そのたびに許諾申請するのは手間がかかって、課員の負担が心配です。簡単な方法はありますか。
事案 04 外注先の業者が無許諾コピー
広報部が、外注による自社関連記事クリッピングを始めた。当然外注先の業者が複製許諾をとっていると思っていたが、コンプライアンス部から指摘され確認したところ、外注先業者は許諾をとっていなかった。
事案 02 無許諾複製、発覚しても改めず
自社に関する新聞記事を、広報課員が新聞社の許諾をとらずに切り抜いて複製、クリッピングを行っていた。新聞社が、違法コピーがないか業界別に聞き取り調査をしたことで判明。新聞社は許諾申請を要請したが、実務担当者は6ヶ月たっても応じることなく、クリッピングを続けていた。
お悩み 17 |PRのコンテンツを作る際に、出処のわからない写真を持ってこられて、それを使うように要請される場合があります。(情報)
著作権フリーのサイトから自分のブログへ画像を転載した人が画像の販売会社からライセンス料の請求を受けた、という例があります。 著作権フリーのはずが、著作権処理を全く行っていなかったサイトだった、というわけです。持ち込まれた画像の出処は慎重に確認しましょう。 画像データ自体を元に、関連情報を検索するサービスもあります。