著作権Q&A
社内で記事を共有・回覧したい
お悩み 05 記事の紹介、使ってもいいギリギリの線は?
新聞記事に当社関連の記事が載った際に、社内メールで以下のように周知することは著作権上問題はあるのでしょうか。 「○月×日の△△新聞に、『月並商事が○○○○の新サービス』という見出しで当社の記事が掲載されました。電子版もご覧ください。URL: http://www.xxxxxxxxxx」 また、このURLを当社ホームページやSNSに載せても良いでしょうか?掲載の仕方として、どこまでOKなのか、具体的な境界線を教えてください。
お悩み 03 著作権意識を刷り込むアイデアないかなぁ…
自社のサービスがほめられた記事、コンプライアンス問題で批判された記事、同業他社についての注目すべき記事など、社内ネットワークに載せて広く知ってほしい記事が日々あります。一刻も早く共有したいのですが、著作権侵害になるのでは、という恐れもあって、バランスが難しい。他の企業では、どうやって乗り切っているのか、ぜひ知りたいです。 著作権については、私もちょっと苦手。広報課のメンバーでも熟知している人は少なくて、手探りのような状態です。社員全体への著作権意識の浸透や教育の方法、何かありませんか。
お悩み 02 新聞社へのクリッピング許諾申請はどのくらいの手間と費用がかかるか分からない…
我が社でも、遅まきながら新聞記事のクリッピングを本格的に始めることになりました。新聞社に許諾の申請をするべきだとわかっているのですが、許諾を受けるには料金がかかりますよね。実のところ、予算獲得も大変なんですよね。実際いくらくらいかかるのでしょうか。 使いたい記事は大手の新聞社のものが多いのですが、地方紙や専門紙からも、時には拾いたい記事が出てくると思います。そのたびに許諾申請するのは手間がかかって、課員の負担が心配です。簡単な方法はありますか。
事案 03 有料データベースからコピー
「新聞で紹介された 我が社の新商品・新サービス」のタイトルで、社内ポータルサイトに一覧表を載せている。内容は、新聞記事の見出し・本文を、有料データベースからコピーして貼り付けたもの。データベース契約更新の際に、業者にこの使い方を披露したところ、問題化した。
事案 01 社内掲示板に記事を載せちゃった
広報担当者が、社内の電子掲示板(イントラネット)に自社の製品に関する新聞・雑誌記事を3ヶ月に渡って掲載。 本社、全国の支社から約7,000回のアクセスがあったが、内部告発により表面化した。
File 03 うまい話にはエアポケット
広報課で待つ飯江に、バイク便で切り抜きの原紙とコピーが届いた。「うわあ、助かる。今までの2時間作業がなくなって、新聞社に払っていた許諾料もいらなくなるなんて」。だが、「うまい話」には、やっぱり裏があった。
File 02 許されません 22部
「課長、我が社の切り抜きは新聞社と契約してあるんですよね」「おお、大丈夫だ。確か10年前に当時の課長が新聞社に電話して『切り抜きしてもいいか』と問い合わせた。OKという返事だったと聞いたぞ」「じゃあ安心ですね」。ところが、10年の間に、課長も知らない「落とし穴」があいていたのだった。
File 01 電子掲示板の誘惑
「輸入食品の原料に無許可添加物」朝刊の週刊誌広告に、目立つ見出しが躍っている。「うちが扱ったやつね。こりゃ苦情殺到だわ」。月並商事の広報課主任・飯江留美子(29)は思わず舌打ちした。
お悩み 22 |雑誌インタビュー記事などを社内で情報共有したい。いい方法はありますか?(製造機械)
自社幹部がインタビューを受けた記事などは、ぜひ広く社内で共有したいですね。自分の会社が何を目指しているのか、浸透させる意味も大きいです。 新潟のメーカーが、自社の画期的取り組みを全国紙経済面で取り上げられた時、その新聞社から複写の許諾を取った上で500部をコピーし、取引先や見込客に配って成果を挙げたそうです。 きちんと許諾を取れば、大手を振って世の中にPRできます。 ぜひ見習いたいですね。
お悩み 19 |自社記事を社内に知らせることと著作権のバランスを、どうとったらよいでしょう。社員への著作権教育の方法も知りたい。(電機)
自社・業界記事を社内でスピーディに共有することは重要です。著作権侵害を恐れて手を出さないのでは、大きな機会損失になるでしょう。新聞社から許諾を得るか、または著作権処理済みのクリッピングを使うか、正当な方法での記事活用を考えましょう。 (社員への著作権教育は「お悩み03」の回答をご参照下さい)