著作権Q&A
PDF・コピー・データ化
お悩み 46 |新聞に自社に関する記事広告を出した際に、新聞社から現物が何部か届くが、 届いた後で記事広告が掲載された箇所をスキャンし、社内へメール配信・共有している。新聞社にその旨を許可を取っていれば問題ないのか。(機械製造)
記事広告を制作したのは、新聞社でしょうか?それとも広告代理店や制作プロダクションなどでしょうか?後者なら、その会社に許諾をとる必要があります。写真や図版を挿入している場合は、それぞれの著作者の許諾も必要です。まずは、記事広告を制作した会社に相談することです。
お悩み 45 |WEBメディアの記事、WEBニュースなどの記事のURLを社内メールで送ることは可能でしょうか。 また、上記の記事のURLを社内イントラネットに掲載することは可能でしょうか。(食品)
記事の簡単な内容紹介とURLを、メールで送ったりイントラネットに掲載するのは、効率的なやり方ではあります。URL記載(リンク張り)については、そのニュースサイトのリンクポリシーを確認してください。 申請などを求めている例もあります。掲載する中に見出しも含むようなケースは、見出しに関する権利を主張しているニュース発信元もありますので、利用の申請をするようお勧めします。
お悩み 02 新聞社へのクリッピング許諾申請はどのくらいの手間と費用がかかるか分からない…
我が社でも、遅まきながら新聞記事のクリッピングを本格的に始めることになりました。新聞社に許諾の申請をするべきだとわかっているのですが、許諾を受けるには料金がかかりますよね。実のところ、予算獲得も大変なんですよね。実際いくらくらいかかるのでしょうか。 使いたい記事は大手の新聞社のものが多いのですが、地方紙や専門紙からも、時には拾いたい記事が出てくると思います。そのたびに許諾申請するのは手間がかかって、課員の負担が心配です。簡単な方法はありますか。
事案 04 外注先の業者が無許諾コピー
広報部が、外注による自社関連記事クリッピングを始めた。当然外注先の業者が複製許諾をとっていると思っていたが、コンプライアンス部から指摘され確認したところ、外注先業者は許諾をとっていなかった。
事案 02 無許諾複製、発覚しても改めず
自社に関する新聞記事を、広報課員が新聞社の許諾をとらずに切り抜いて複製、クリッピングを行っていた。新聞社が、違法コピーがないか業界別に聞き取り調査をしたことで判明。新聞社は許諾申請を要請したが、実務担当者は6ヶ月たっても応じることなく、クリッピングを続けていた。
事案 01 社内掲示板に記事を載せちゃった
広報担当者が、社内の電子掲示板(イントラネット)に自社の製品に関する新聞・雑誌記事を3ヶ月に渡って掲載。 本社、全国の支社から約7,000回のアクセスがあったが、内部告発により表面化した。
File 03 うまい話にはエアポケット
広報課で待つ飯江に、バイク便で切り抜きの原紙とコピーが届いた。「うわあ、助かる。今までの2時間作業がなくなって、新聞社に払っていた許諾料もいらなくなるなんて」。だが、「うまい話」には、やっぱり裏があった。
File 02 許されません 22部
「課長、我が社の切り抜きは新聞社と契約してあるんですよね」「おお、大丈夫だ。確か10年前に当時の課長が新聞社に電話して『切り抜きしてもいいか』と問い合わせた。OKという返事だったと聞いたぞ」「じゃあ安心ですね」。ところが、10年の間に、課長も知らない「落とし穴」があいていたのだった。
File 01 電子掲示板の誘惑
「輸入食品の原料に無許可添加物」朝刊の週刊誌広告に、目立つ見出しが躍っている。「うちが扱ったやつね。こりゃ苦情殺到だわ」。月並商事の広報課主任・飯江留美子(29)は思わず舌打ちした。
お悩み 20|企画書で、フリーペーパーや雑誌を利用して広報することを説明する際、記事をスキャンして載せても問題ないでしょうか。(財団)
社外に出す企画書、という前提でお答えします。フリーペーパー側が、「広く告知してほしいので、スキャン・掲載はOK」と言ってくれれば問題ありません。問い合わせをしてみてください。 また、表紙だけでも著作物にあたりますので、記事部分と同じく掲載の許諾が必要です。 (※平成24年の法改正「検討の過程における利用」で、社内で検討するために試作する企画書の段階では、将来的に著作権者の許諾を取る前提であれば、一定の限度で掲載OKとなる場合があります。ただしそのまま許諾なく企画書を社外に出せばアウトですので注意が必要です)