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【お役立ちコラム】広報にAIを活用するには?情報収集から文書作成まで業務別に解説

広報業務にAIを活用したいと考えつつも、「どの業務にどう使えばよいのか分からない」と感じていませんか。広報は情報収集から発信、社内共有まで幅広い業務を担うため、少人数体制では負担が大きくなりがちです。本記事では、広報業務を5つの領域に分けてAI活用の具体例を整理し、導入メリットと注意点を解説します。

広報業務におけるAI活用が注目される背景

企業を取り巻く情報環境は急速に変化しています。新聞やテレビに加え、WEBメディアやSNSなどチャネルが多様化し、広報担当者が確認すべき情報量は大幅に増加しました。

多くの広報部門では、毎朝の新聞チェックやクリッピング、報道内容の社内共有をしています。自社関連記事だけでなく、競合企業や業界全体の動向も把握する必要があり、情報収集だけでも多くの時間を費やすことが少なくありません。

さらに、プレスリリースや社内報の作成、メディア対応、SNS投稿の企画など業務範囲は広がり続けています。少人数体制の広報部門では、情報の収集や分析と発信や制作を同時に進めなければならず、業務の属人化も起こりやすい状況です。

こうした背景から、業務効率化と品質向上を両立できる手段として、広報におけるAI活用が注目されています。

広報部門におけるAI導入の現状

広報・PR領域でも、AIの活用は広がりつつあります。日本広報学会「生成AIを活用した広報研究会」の報告では、国内広報部門におけるAIの導入率は37.2%でした。さらに、AIを利用している業務として「コピーやタイトルの案出し」と「記事要約や情報収集」が同率で上位に挙がっています。

一方で、導入に踏み切れていない企業も多く、「情報の正確性が不安」「何にどう使えるか分からない」といった声も多くありました。広報は企業の信頼に直結する情報を扱うため、便利そうだからといって無条件に任せることはできません。

だからこそ重要なのは、広報業務を工程別に分解し、「どこでAIを使うと効果が出やすいか」を整理することです。次章では、広報業務を5つの領域に分け、AIの具体的な使いどころを解説します。

参考:日本広報学会 研究会報告「広報部門における生成AIの導入率は37.2%」(2024年10-11月調査)

広報業務でAIを活用できる5つの領域


広報にAIを導入するといっても、すべての業務を一度に置き換える必要はありません。まずは、自社の広報業務を工程ごとに整理し、効果が出やすい領域から始めることが有効です。

ここでは、広報業務を「情報収集・メディアモニタリング」「報道分析・レポート作成」「プレスリリース・広報文書の作成支援」「SNS運用・コンテンツ制作」「社内広報・ナレッジ共有」の5つに分け、それぞれのAI活用方法を解説します。

①情報収集・メディアモニタリングの効率化

広報業務の起点となるのが、情報収集とメディアモニタリングです。自社や競合、業界全体に関する報道や記事を日々確認する必要があります。

従来は、新聞やWEBメディアをひとつずつチェックし、該当記事を抽出してクリッピングし、社内に共有する作業を手作業で行うケースが一般的でした。この工程は時間と労力を要し、担当者の負担が大きくなりがちです。

AIを活用すれば、新聞、テレビ、WEBメディア、SNSなど複数の情報源から関連記事を自動的に収集し、キーワードやテーマごとに整理できます。自社に関する報道だけでなく、競合企業や業界動向も同時に把握でき、情報の抜け漏れを防ぎやすくなります。

ただし、広報業務では、不正確な情報に基づいて社内外へ発信すると、企業の信頼を損なう可能性があります。そのため、情報収集でAIを活用する際は、信頼できる情報源の有無を確認することが欠かせません。

収集した情報をどのように分析し、レポート化するかについては、次の②で解説します。

新聞情報に特化したAI「ELNET AI(パイロット版)」

新聞情報を活用できる対話型AI「ELNET AI(パイロット版)」です。ELNETが提供する、新聞情報を効率的に収集できるクリッピングサービス「モーニングクリッピング®」「モーニングクリッピング®メール型」「モーニングクリッピング®FAX型」のオプションサービスとして登場しました。

「ELNET AI(パイロット版)」は、利用者の質問に応じて、全国紙や専門紙、ブロック紙、地方紙などから情報を整理して回答します。必要な情報をその都度取得できるため、急な問い合わせがあったときなど、個別で情報を得たいときにも迅速に対応しやすくなります。

新聞記事という信頼性の高い情報源を基盤とし、出典を確認しながら活用できる点が特長です。広報において重視される正確性とスピードの両立を支援します。

②報道分析・レポート作成の自動化

情報を収集するだけでは、広報の価値は十分に発揮できません。収集した報道を分析し、経営層や関連部門に分かりやすく届けることが重要です。

AIは、自社に関する報道について、掲載件数の集計、媒体別の内訳、論調の傾向(ポジティブ・ネガティブ)など、定量的な分析を支援できます。

従来は、担当者が記事を確認しながらExcelや資料にまとめる必要がありました。定例レポートの作成に多くの時間を要し、分析に十分な時間を割けないケースも見られました。AIを活用すれば、集計や構成案の作成を効率化でき、担当者は解釈や戦略立案といった付加価値の高い業務に集中できます。

また、経営層への報告や関連部門への情報共有の迅速化も実現します。分析の深さとスピードを両立できる点は、広報にAIを導入する大きなメリットです。

③プレスリリース・広報文書の作成支援

プレスリリースや報道資料の作成においても、AIはドラフト作成の支援ツールとして活用できます。

たとえば、製品情報やイベント概要などの要素を入力することで、構成案やたたき台となる文章の生成が可能です。文章表現の言い回しの調整や冗長な表現の整理、トーン&マナーの統一など、初稿段階での効率化に役立ちます。

一方で、AIが生成した内容をそのまま公開することは適切ではありません。公開前には、事実関係やブランド方針との整合性、法令面の確認をすることが重要です。

AIを下書きや文章表現の改善ツールとして活用することで、作成時間の短縮と品質の維持の両立が期待できます。

④SNS運用・コンテンツ制作の効率化

SNS運用は、スピードと継続性が求められる領域です。投稿案の作成、キャプションの調整、ハッシュタグの提案、投稿タイミングの検討など、多くの作業が発生します。

AIを活用すれば、複数パターンの投稿案を短時間で作成できます。ターゲット別に表現を変えたり、同じ情報を異なるチャネル向けに書き分けたりする作業も効率化できます。

また、ブログ記事やニュースレターの下書き作成にも活用できます。コンテンツ制作の初期工程をAIが行うことで、担当者は企画や方向性の検討により多くの時間を割けます。

発信量が増えるほど業務負担は重くなりますが、AIを活用すれば質を維持しながら量に対応しやすくなります。

⑤社内広報・ナレッジ共有の強化

広報の役割は対外発信だけではありません。社内報の制作や、経営メッセージの共有、報道内容の社内展開なども重要な業務です。

AIは、社内報の記事企画のアイデア出しや、原稿のドラフト作成に活用できます。経営層のメッセージを分かりやすい文章に整理する際にも有効です。

さらに、収集した報道情報や業界動向を要点ごとに整理し、関係部門に共有する際の資料作成にも役立ちます。ナレッジの蓄積と共有を仕組み化することで、組織全体の情報感度を高められます。

広報業務でAIを活用するメリット

広報にAIを導入する目的は、単なる業務の自動化ではありません。情報の正確性を担保しながら、業務効率と広報品質を同時に高めることにあります。ここでは、広報業務にAIを活用することで得られる主なメリットを紹介します。

業務時間の削減と情報把握のスピードアップ

AIを導入することで、情報収集やクリッピング、報道集計、文書ドラフト作成といった定型業務にかかる時間を大幅に削減できます。

たとえば、毎朝のメディアチェックや記事整理を自動化できれば、担当者は情報の解釈や施策検討に時間を充てられます。レポート作成の構成や集計をAIが支援すれば、報道トレンドの変化にも迅速に対応できます。

広報活動では、タイミングを逃さない意思決定が重要です。市場や報道の動きを早期に把握できれば、メディア対応や追加施策の検討もスピーディーに行えます。AIは、広報の判断速度を上げる基盤となります。

属人化の解消と広報品質の安定化

広報業務は、担当者の経験や文章力に依存しやすい側面があります。担当者が異動や退職をした場合、ノウハウが失われたり、アウトプットの品質が低下したりするリスクもあります。

AIを活用すれば、一定の基準で情報整理や文書作成を行えるため、アウトプットの品質のばらつきを抑えられます。テンプレートや過去データを活用することで、担当者が変わっても業務を継続しやすくなります。

さらに、業務プロセスの中でナレッジを蓄積・共有しやすくなる点もメリットです。AIを活用した運用を整備することで、広報活動の再現性が高まり、組織全体の対応力強化につながります。

広報業務にAIを導入する際の注意点


広報にAIを活用することで多くのメリットが期待できますが、導入時には慎重な検討も必要です。情報の正確性やコンプライアンスは、企業の信頼に直結します。ここでは、広報業務でAIを活用する際に押さえておきたいポイントを紹介します。

AIの情報精度と出典確認の重要性

AIは、大量のデータをもとに自然な文章を出力できますが、その内容が常に正確とは限りません。事実と異なる情報を生成する、いわゆるハルシネーションのリスクも指摘されています。

広報業務では、誤った情報の発信が企業の信用低下につながります。そのため、AIが出力した内容は必ず担当者が確認し、ファクトチェックを行う体制が不可欠です。

特にプレスリリースや対外向け資料に使用する場合は、情報源や一次情報を確認するプロセスを徹底する必要があります。出典が明示されるAIツールを選ぶことで、確認作業を効率化できます。

セキュリティ・著作権への対応状況

AIツールに入力した情報がどのように扱われるかも重要なポイントです。入力内容が外部サーバーに送信されるのか、学習データとして利用されるのかなど、事前に確認する必要があります。

広報部門では、未公開の経営情報やIR情報(不正競争防止法上の営業秘密や、上場企業の場合は金融商品取引法上のインサイダー情報に該当し得る情報)を扱うことがあります。こうした機密性の高い情報の漏えいリスクを最小化するため、セキュリティ対策が明確なサービスを選ぶことが重要です。

また、新聞記事や他社コンテンツを利用する場合は、著作権の許諾状況を確認しなければなりません。著作権許諾済みの情報源を活用することで、法的リスクを低減できます。いずれの場合も、利用するデータや生成物が法令に抵触しないかを確認する体制を整えることが重要です。

導入ステップと効果検証の進め方

広報業務へのAI導入は、一度に全面的に進めるのではなく、段階的に行うのが現実的です。まずは情報収集や文書ドラフト作成など、効果を測定しやすい業務から始めましょう。

導入後は、情報収集にかかる時間の削減率や、レポート作成工数の変化など、具体的な指標を設定して効果を検証します。数値で示せる成果があれば、経営層や関連部門の理解も得やすくなります。

小さく始め、効果を確認しながら活用範囲を広げることが、広報におけるAI活用を定着させるカギです。

新聞記事×対話型AIで広報の情報収集を効率化する「ELNET AI(パイロット版)」

ここまで、広報業務におけるAI活用の可能性と注意点を整理してきました。中でも「情報収集・メディアモニタリング」「報道分析」は、広報の基盤となる重要な業務です。

こうした領域で活用できるのが、ELNETが提供する「ELNET AI(パイロット版)」です。ELNET AI(パイロット版)は、「モーニングクリッピング®」「モーニングクリッピング®メール型」「モーニングクリッピング®FAX型」のオプションサービスとして提供されています。

特長は、新聞記事を情報源としている点です。全国紙や専門紙、地方紙などの記事を横断的に扱い、対話形式で質問するだけで関連記事を検索できるので、出典を確認しながら情報を整理できます。

広報業務では、情報の正確性と出典確認が不可欠です。ELNET AI(パイロット版)は、著作権の許諾を得ている新聞記事を情報源としており、出典を明示しながら活用できます。これにより、ファクトチェックや社内報告の際も根拠を示しやすくなります。

また、入力した情報がAIモデルの学習に利用されない設計や、暗号化された環境での管理など、セキュリティ面にも配慮されています。未公開情報を扱う可能性がある広報部門にとって、重要な要素です。

さらに、今後は機能の拡充も予定されています。情報収集から分析、共有までを一貫して支援する基盤として、広報体制の強化に貢献します。

信頼性の高い情報源に基づくAI活用にご興味をお持ちの方は、ぜひELNET AI(パイロット版)のサービス詳細ページをご確認ください。

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まとめ

広報にAIを活用することで、情報収集や文書作成、報道分析などの業務を効率化し、意思決定のスピードを高められます。一方で、情報精度や著作権の許諾、セキュリティへの配慮は欠かせません。

導入する際は、自社の広報業務を整理し、目的に合ったツールを選びましょう。信頼できる情報源を基盤としたAIを活用することで、広報の効率化と品質向上を両立できます。

※本コラムはELNET外部の筆者が執筆しています。

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