行方市様
自治体のKPI設定にも最適。柔軟なサポートにより記事の追加も可能
モーニングクリッピング®メール型をご活用いただいている茨城県行方市 企画部 政策秘書課 シティプロモーション室の大川 勢 様にお話を伺いました。(聞き手:営業担当延澤)


- 1クリッピング作業が30分から5分に短縮。業務効率化を実現。
- 2メディアの掲載数と広告費換算額を数値化できるようになり、KPIに沿った効果測定が可能になった。
- 3配信の対象から漏れた記事があっても、サポートにて記事の追加を対応。
アナログな手法で毎朝のクリッピング・集計作業を行っていた
延澤:まずは、行方市について教えてください。
大川:行方市は霞ケ浦と北浦、2つの湖に囲まれた「弐湖の国」と呼ばれる自然豊かな地域です。多様な農畜水産物に恵まれていますが、中でも有名なのはサツマイモでしょうか。2023年、地理的表示(GI)保護制度に登録された「行方かんしょ」を始めとして、サツマイモのPRのために開催される「さつまいも博」へ協賛しています。
また、市内にはサツマイモ加工品の購入やサツマイモ掘り体験を楽しめる「らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ」という大型施設もあります。
延澤:他にも、市としてプロモーションに力を入れているものはございますか。
大川:映画やTVドラマなどのロケーションを支援する「フィルムコミッション」に力を入れ、市の情報を外部へ出すようにしています。最近では、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」、「転職の魔王様」といった映画・ドラマでロケを支援していますね。
延澤:貴市は2023年4月にモーニングクリッピング®メール型を導入されましたが、それ以前はどのように記事のクリッピング作業をされていたのでしょうか。
大川:毎朝新聞をめくり、30分程度かけて記事を切り抜いて貼ったスクラップを、市長や当室職員とで回覧していました。また、1年間で何のメディアにどれだけ掲載されたのか調査するための集計作業を、Excelに手入力でひとつひとつ登録するというアナログな手法で行っていました。
KPI重視の風潮の中、「広告費換算できる」という点が導入の決め手
延澤:当社に問い合わせをいただいたきっかけを教えてください。
大川:予算要求の段階で様々なクリッピングサービスを調べていた時、貴社を知りました。作業の効率化のみならず、広報・情報発信・シティプロモーション活動の効果測定や著作権、働き方改革、SDGsに対応したパブリシティ活動を目的として問い合わせました。貴社を含む数社を比較検討したのですが、クリッピングと同時に広告費換算を行っていただける点、著作権の利用許諾済みである点が導入の決め手でした。
延澤:そうだったんですね。サービスを検討する際に重要視されたことは何でしたか?
大川:特に重視したのは広告費換算です。近年、自治体でもKPIを重視しています。私たちの出しているプレスリリースがメディアに掲載された場合、広告費に換算するとどれくらいになるのか、数値化して効果測定できるのはとても魅力的でした。
延澤:どのように記事が表示されるのかサンプル画面をお見せして、導入を決定していただきましたよね。導入にあたって役所内への説明で気を付けたことはございましたか。
大川:アカウント数で調整はあったものの、「広告費換算額を出せる」、「著作権に抵触せず業務のDX化を推進できる」、「作業時間にかかる人件費の削減」という3つの軸で、比較的スムーズに導入に至りました。
また、モーニングクリッピング®メール型でも利用できるデータベースは、キーワード入力すれば記事一覧が表示される仕様なので、PCに慣れていない方でも操作に関しては問題ないと思います。
採録基準から漏れた記事も、迅速に追加
大川:現在は、モーニングクリッピング®メール型に「行方市」とキーワード登録して一日数件上がってくる記事をチェックしつつ、別途購読している茨城県の県紙と照らし合わせています。モーニングクリッピング®メール型の提供媒体は新聞約100紙、雑誌約30誌、Webニュースサイト約1500と幅広いですが、それでも採録基準から漏れてしまった記事があれば、問い合わせをして記事の追加を行っていただいていますね。たとえば、「行方市の関係者の記事が地方版に掲載された」というケースなど……。連絡するとすぐ「〇日に採録できます」と回答いただけるため、安心してお任せできます。
延澤:お客様対応を担当しているサポートデスクと連携しつつ、月に何度かまとめて記事を追加させていただいております。モーニングクリッピング®メール型導入の効果についてはどのように実感されていますか?
大川:毎朝届くメールを開けば記事がチェックできるため、30分かかっていた切り抜き作業が5分に短縮されました。労働コストに換算すると、本当に凄いことです。また、重視していた広告換算費についても、実際に導き出すと「雑誌でも新聞でも、記事の内容にかかわらず行方市の名前が掲載されることで広告効果が生じる」「サツマイモやシラウオなど食に関する情報は広告費換算額が大きい」などと実感できるようになりました。
延澤:年度ごとに広告費換算額が記載された記事リストを一括で出力できるため、1年分の算出が容易である点もご評価いただけていると伺っています。
大川:はい。1年間の記事リストがExcelファイルで届くので、課内での共有もスムーズですし、一年間の成果として報告しやすいのも大きなメリット。さらに「サツマイモ」「祭り」などとキーワードで検索すれば記事一覧の中から該当のリストが抽出されますので、利用者の満足度は高いのではないでしょうか。
延澤:こちらこそありがとうございます。他にも、導入後のサポート体制についてはいかがでしょう。
大川:自治体と民間企業では会計時期が異なりますが、この辺りにも柔軟にご対応いただいています。こちらの要望に合わせて調整してくださるため、導入して良かったなと感じますね。
掲載されるリリースを見極め、PRの精度を上げていきたい
延澤:モーニングクリッピング®メール型を、今後どのように使っていきたいという展望はありますか。
大川:メディアに載りやすい記事と載りにくい記事があると思いますので、モーニングクリッピング®メール型を利用して掲載されているリリースとされていないリリースを分別したいと考えています。その上で、「こちらのリリースが掲載されている理由はなんだろう」と分析を深め、PRの精度を上げていきたいです。そして、情報の出し方によって掲載機会が増えるということを、実際にリリースを上げてくる他の部署にも提示していくつもりです。
延澤:プロモーション施策としては、何か具体的に考えておられますか。
大川:現在、フィルムコミッションに力を入れているところですので、今後はそれに絡めたまちおこしをしたいです。アニメ「ガールズ&パンツァー」とのコラボで町おこしを成功させた茨城県大洗町のように、 既存のIP(知的財産)を活用して外部へ発信していきたいです。それだけでなく、「行方市は撮影がたくさん行われているんだ」と、市民の方に改めて気づきを与えられるようなインナープロモーションを進めていきたいです。
延澤:ありがとうございます。今後も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
豊かな自然と食を楽しめるつくば霞ケ浦りんりんロードです。
サツマイモでは東日本初の地理的表示(GI)に当市の「行方かんしょ」が登録されました。
秋から冬のはじまりにかけて観光帆引き船を操業しています。
随伴船から勇壮な帆引き船をご覧になれます。