【ELspot+】 『ソーシャルメディア運用、成功への第一歩 ~これぞSNSの教科書!?発信からリスク管理まで徹底解剖~』

【本日の流れ】
1:レクチャー:「ソーシャルメディア運用、成功への第一歩」
ゲスト講師:徳力 基彦 氏
(note株式会社 noteプロデューサー/ブロガー)
2:質疑応答
3:参加者の感想
【背景】
いま、SNS活用が、個人の世界でもビジネスの場面でも大きく広がっています。
個人の世界では知人・友人との交流や自己表現の機会として、また、ビジネスの場面ではブランド認知度向上や顧客コミュニケーション強化などのツールとして、SNSの可能性と期待はますます高まっています。しかし、その一方で、「何から始めればいいのかわからない」「炎上が怖い」「情報漏洩が心配」など、SNS活用の重要性は理解していても、なかなか第一歩を踏み出せない人や企業も多いのではないでしょうか。
そこで、ELspot+では、7月、8月の2か月間に渡って、「SNS」をテーマにした交流勉強会を開催することにしました。7月は「個人」の観点から、8月は「企業」の観点から、SNS活用のあり方、考え方、具体的な方法、課題などについて考えます。お招きする講師は、いずれも、「noteプロデューサー/ブロガー」として多くのビジネスパーソンや企業におけるSNS活用についてのサポートを行っている、note株式会社の徳力基彦氏です。
7月は、「ソーシャルメディア運用、成功への第一歩」と題して、「個人」にスポットを当てました。前半のレクチャーでは、インターネット時代における「情報の価値」について整理した上で、SNSを軸に「情報に向き合う姿勢」について考察しました。その上で、どのようなステップでSNSを活用すれば成功に導けるのかについて具体的に解説いただきました。後半では、レクチャー内容を踏まえて参加者からの質疑応答と感想発表を行いました。
本レポートでは、レクチャー&質問の内容、および、参加者の方々の感想をお届けします。
【本日の交流勉強会】
1:レクチャー:「ソーシャルメディア運用、成功への第一歩」(徳力 基彦 氏)
ゲスト講師:徳力 基彦 氏(note株式会社 noteプロデューサー/ブロガー)
https://note.com/tokuriki
【主な内容】
1 インターネットの普及で情報が爆発的に増加した
- 情報は「有限で貴重なもの」ではなく、「無限で非貴重なもの」になった。
- 従来の情報収集方法はもはや通用しない。
- 届けたい情報が届かなくなっている。
2 SNSを軸に情報に向き合う姿勢を変える
- 今後、ビジネスにおいては「情報収集」より「情報予測」が重要。
- インプットファーストからアウトプットファーストになろう。
- アウトプットファーストのための「SNS」活用。
3 SNSによるアウトプットは、まず「メモ」から始めよう
- SNS活用の三段階:メモ(個人)→コミュニケーション(1対1)→メディア(1対多)
- ビジネスパーソンが始めやすい「メモ」は、「講演メモ」「読書メモ」「ニュースメモ」など。
- 長くなる話や残しておきたい話は、「メモ」としてnoteに残す(=noteはストック)。
- たとえば、後輩に何度も伝える話や複数人に共有する予定の話を「メモ」として投稿するなど、自分の負担を軽減するための活用するのもOK。
- その際、残すために何か手を加える必要はない。メモは「メモのまま」投稿すれば良い。とにかく、「これでいいんだ!から始める」ことが重要。
4 おしゃべり(コミュニケーション)を楽しもう
- せっかくメモを書いたのなら、見てもらいやすいSNSでアウトプットしよう(=SNSはフロー)。
- あくまでも自分のためのメモ。読まれなくて当然。ページビューは気にしない。
- 自分が書いたメモを使って、人とコミュニケーションする。
- おしゃべりしたい人を想像して書く
5 個人は「マスメディア」にはなれなくても、「メディア」にはなれる
- 最初からメディア化やページビューを狙ったSNS(=プッシュ型コミュニケーション)は、受け手にはノイズになりやすい。
- 個人のメモやコミュニケーションが「検索」されれば、結果としてメディア化する。
- 「メモ」から「コミュニケーション」へ。そして、その先に「メディア」がある。
- 結果としてのメディア化(=プル型コミュニケーション)の方が連鎖して大きく広がる(わらしべ長者理論)。
- このようにして個人でSNSの運用に慣れ、そのあとで企業で始めるのがよい。
2:質疑応答
レクチャー後の質疑応答では、参加者より下記のような質問が出ました。
- 企業の広報活動としてSNSを活用する場合、ブランディング(イメージの統一)はどうしたらいいか?
- SNSでの発信は継続することが重要だと思うが、実際にはなかなか難しい。どうすれば継続できるのか?
- B to B企業の場合、個人向けの広報ではないため、SNSをどう活用すればいいか?
- 採用広報に力を入れているが、なかなか人が集まらない。SNSを採用広報に活用するにはどうしたらいいか?
- SNSが炎上している場合、投稿は継続すべきか?
- 社員のSNS投稿のルールを決めたいと思っているが、どのような内容にすればいいか?
3:参加者の感想
レクチャー&質疑応答を通して、参加者から次のような感想がありました。
- SNS広報を成功させるためには、最初から「メディア(情報発信)」を狙うのではなく、「メモ(備忘録)」→「コミュニケーション(おしゃべり)」というプロセスが重要という視点は、目から鱗でした。
- SNSを活用する上での「マインドセット」についても学べました。自分自身で実践したいと思います。
- SNS広報は「ページビュー数を気にする必要はない」という指摘は新鮮でした。
- B to B企業でのSNS活用の仕方がわかって、非常に有益でした。
- 採用広報については、いかに「検索」されるかが重要であるという点は意識していこうと思います。
- SNS炎上の仕組みや対処方法についても学べて、とても参考になりました。
- 現在、オウンドメディアの活用を検討しているので、非常に参考になりました。
