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【ELspot+】 企業価値を高める戦略的広報 ~上場企業533社回答「企業広報力調査2024」をもとにしたセミナー&ワークショップ~

【本日の流れ】
1.参加者自己紹介

2.セミナー:企業価値を高める戦略的広報

~「企業広報力調査2024結果」と「価値づくり広報モデル」~

【ゲストスピーカー】電通PRコンサルティング 企業広報戦略研究所

          所長・執行役員 阪井完二 氏、上席研究員 戸上摩貴子 氏


3.ワークショップ&ディスカッション:「広報力ワークシート」に基づく、自社広報力の自己診断

4.参加者の感想

【背景】

情報が爆発的に増加している時代にあって、話題や情報の賞味期限はますます短くなる傾向にあります。
また、自分の好みの情報のみに触れる生活者が増え、企業から発信する情報がステークホルダーに届きにくくなっています。
そうした中にあって、広報・PR活動に求められていることは、一過性の情報発信ではなく、企業価値そのものを高める活動なのではないでしょうか。
その時に求められる「広報力」とはどのようなものなのでしょうか――。

12月の交流勉強会では、電通PRコンサルティング企業広報戦略研究所の阪井完二所長らをお招きし、「企業価値を高める戦略的広報」のあり方をテーマにレクチャー&ワークショップを実施いただきました。
本レポートでは、その際のセミナーの概要、および、ワークショップでのディスカッション内容、参加者の方々の感想をお届けします。

【本日の交流勉強会】 

1.セミナー:企業価値を高める戦略的広報

【ゲストスピーカー】
電通PRコンサルティング 企業広報戦略研究所
所長・執行役員 阪井完二 氏、上席研究員 戸上摩貴子 氏


【主な内容】

1)広報を取り巻く5つの環境変化

①情報量の爆発的増加=話題の賞味期限の短縮化

 発信者の評判や信頼を高める必要性

②株主第一主義からステークホルダー資本主義へ

 社会性・公共性を重視した企業経営の必要性

③個人投資家の急増

 個人から選ばれる会社になる必要性

④国内市場縮小に伴うM&A件数の急増

 自社の企業価値を高める必要性

⑤フィクション(話題作り)からノンフィクション(実質的な価値向上)へ

 実態(事実=ファクト)に基づくコミュニケーションの重要性


2)「企業広報力調査2024」の結果

https://www.dentsuprc.co.jp/csi/csi-outline/20221027.html


3)価値づくり広報モデル=企業価値を高めるための「9つの広報力」

Strategy:①課題把握力、②目標設定力、③ファクト力

Activity:④クリエイティブ力、⑤PESO活用力、⑥エンゲージメント力

Management:⑦インパクト評価力、⑧リスクマネジメント力、⑨広報組織力


4)2025年の広報戦略はどうあるべきか?

重要ポイント①:重要ステークホルダーを絞り込む

重要ポイント②:ステークホルダーの「期待と不安」に応える

重要ポイント③:「Ourインパクト(社会的価値)」にチャレンジする

2.ワークショップ&ディスカッション:「広報力ワークシート」に基づく、自社広報力の自己診断

後半は、企業広報力調査の簡易版である「広報力ワークシート」を用いて、各自で自社の「広報力」を自己採点しました。
その後、グループに分かれ、採点結果に基づいた自社の広報戦略の特徴や課題についてディスカッションしました。
ディスカッションでは、下記のような気づきがありました。

①「重要ステークホルダー」をいかに絞り込むか

  • 広報はメディアに露出すればいいわけではない。誰(ターゲット)のどういう行動を変えたいのかという「アウトカム」を考えることが重要。
  • 人材不足の中、就活生・学生をターゲットとした採用広報の重要性が高まっている。
  • ターゲットを「新規顧客」「既存顧客」「潜在顧客」に分けて広報戦略を立てている。
  • 広報は「メディア」との接点は多いが、「顧客」との接点が少ないことに気がついた。実際の顧客をターゲットとしてもっと意識する必要がある。


②課題は、「インパクト評価力」(=広報活動の効果測定)

  • 広報活動自体の効果測定はしているが、それが経営にどう影響しているかが把握できていない。
  • 広報活動が経営自体にどう影響を与えたかが把握できていない。


③「広報戦略の明文化」の必要性

  • 広報課題・目標の明文化ができていない。そのため、時々「なぜ、それをやるのか」が不明確になることがある。
  • 商品の広報はできているが、企業の社会的価値の発信を今後強化していきたいと感じた。


④「社内連携・従業員コミュニケーション」の重要性

  • 各ステークホルダーとのコミュニケーションは社内各部門で行われているが、情報共有されていない。社内での情報共有の必要性を感じた。
  • 従業員とのコミュニケーションの重要性を認識した。社内アンケートを実施し、従業員が自社に何を求めるのかを確認したい。
  • 自社で働く魅力を高める意味で、従業員のエンゲージメントを高めるための「社内広報(インターナル・ブランディング)」の重要性を再認識した。


3.参加者の感想

他社との有益な情報交換ができた

  • 他社広報の活動内容、課題、問題意識が聞けて、とても参考になりました。
  • 普段聞くことのできない異業種の広報の方の話が聞けて、視野が広がりました。


新たな気づき・学び・発見があった

  • 客観的な指標で自社の広報力を診断でき、自社広報の強み・弱み、課題を改めて具体的に認識できました。
  • これからの戦略的広報のあり方、考え方を体系的に学ぶことができ、大変参考になりました。


自社に持ち帰り、活用・実践したい

  • 各社で共通する課題が多くありました。改善ポイントも聞けたので、自社に戻って試してみたいと思います。
  • やろうと思いつつ実行できていない課題があったが、他社の取り組みを聞けて、背中を押してもらえた気になりました。


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