【ELspot+】~特別講演会~危機管理広報[前編]-2024.07.11-
【本日の流れ】
- 講演会:『危機管理広報』 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授 山口 真一氏
- Elspot+について(ELNET営業部 部長 佐藤 宏之)
- 参加者の自己紹介
- グループディスカッション:『危機管理広報』
今回の交流勉強会は、特別企画として外部講師をお招きし、年に1回の「講演会(1時間)」を開催しました。講師は、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授の山口真一氏。昨今のSNS(ネット)炎上の話題を中心に、広報としての危機管理のあり方をお話しいただきました。
【背景】
SNSを活用した広報活動が活発化しています。SNSは非常に便利で効果的である一方、炎上などのリスクもあり、企業の危機管理上も大きな課題となっています。いま、どのような企業のSNS炎上が起きるのか、それはなぜ起きるのか、起きた時にどう対処すればいいのか、また、そもそもどうすれば予防できるのか――。企業の広報業務として非常に重要な「危機管理」について、SNS活用の視点からも改めて取り組むことが必要になっていると思われます。
今回は、特別企画として外部講師をお招きし、SNSリスクの実態と対策に焦点を絞って講演いただいた上で、グループに分かれてディスカッションをしました。本レポートでは、前編と後編に分け、前編ではレクチャー内容とディスカッションの一部をご紹介します。
【本日の交流勉強会】
1.講演会:『危機管理広報』
講師:国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授 山口 真一氏
《主な講演内容》
①情報社会の新たなリスク「炎上」とは
②ネット炎上の事例
③炎上の社会的影響と実態
④炎上のメカニズム
⑤リスクを予防する方法
⑥炎上の対処方法
2.ELspot+について(ELNET営業部 部長 佐藤 宏之)
「ELspot+は、広報担当者の方々にとっての『サードプレイス』をめざしています。広報担当者の方同士での情報交換をはじめとして、広報スキルのアップデートやアウトプットができる場です。テーマや内容についても、参加者の方々主導で進めていきたいと思っています。ですから、『こういうテーマを扱ってほしい』『こういう形式でやってみたい』『こんな時間になればいい』というご意見ご提案があれば、ぜひお寄せください」
3.グループディスカッション:「危機管理広報」
後半のディスカッションでは、グループに分かれ、講演内容を踏まえたうえで「危機管理広報、どんなことに悩んでいる?」「リスク管理、社内でどんなことを実践している?」「リスクが起こった際のマニュアルは作成している?」などについて話し合いました。ディスカッションを通して、次のような情報共有や新たな気づきがありました。
日頃からの社内コミュニケーションが重要
● 役員や現場との日頃からのコミュニケーションが重要
● 何か起きた時に、情報をどう吸い上げるか、責任者は誰なのか、どういう体制でやるのかを決めておくことが大事
● グループ会社や関係会社に対して、どこまで情報を下すか、また、吸い上げるか、というグループ連携が難しい
危機管理マニュアルについての課題
● 広報の危機管理マニュアルはあるものの、属人的な部分が多く、作成者が異動や退職をしてしまうとニュアンス的な部分が受け継がれない
● 記者会見やマスコミ対応に関する危機管理マニュアルはあるが、SNSに関しては作成していない。整備したい
● なかなか手をつけられないでいた危機管理マニュアルやSNSガイドラインの作成に取り掛かりたい
危機管理対応・意識向上のための社内での取り組み
● 年1回、危機管理に関する対応訓練を、事業部ごとにテーマを決めて実施している
● 広報担当者が講師になって、社員に対してSNS炎上の研修を行っている
● 炎上している相手の気持ちや感情、立場を徹底的に想定することが大事。それを広報部全員でやったことで、広報チームの結束力が強まった
その他、こんな意見やコメントもありました
● 炎上のポイントは、自分では気づかないところに潜んでいる。自分一人の想定だけではなく、複数人とシミュレーションをして、多角的に炎上の可能性を予測することが重要
……ディスカッションでの気づきはまだまだ続きます。後編では7月24日に行われた回でのディスカッション内容と、参加された方々の感想をご紹介します。
以 上
