【ELspot+】広報としての目標設定、どうしてる?[後編] ‐2024.04.24‐
本日の流れ
- ELspot+のコンセプト説明(ELNET営業部 部長 佐藤 宏之)
- 参加者の自己紹介
- 『広報業務におけるKPI設定の考え方と最新動向』 (株式会社電通PRコンサルティング シニア・コンサルタント 西山 大地 氏)
- グループディスカッション:『各社の広報活動における目標・KPIの課題、改善策』 (①4月11日 ②4月24日)
- 参加者の感想
1~3、4‐①は前編にてご紹介しております。
以下よりぜひお読みください!
以下よりぜひお読みください!
「広報としての目標設定、どうしてる?」というテーマで行われた、第10回・ELspot+交流勉強会。交流勉強会は同一テーマ・内容で毎月2回開催されます。参加する方は都合の良い日程を選んで参加することができます。
【前編】では4月11日に行われた勉強会の様子をご紹介しましたが、今回は、4月24日に同じテーマで行われた参加メンバーが異なる勉強会の様子を、【後編】としてご紹介します。異なる参加メンバーのため、【前編】と合わせて、議論の視点や気づきの内容もより幅が広がりました。
4)グループディスカッション(4/24):「各社の広報活動における目標・KPIの課題、改善策」
大事なことは、「なぜ、そのKPIなのか?」を考えること
- 「どういうKPI(数値)を設定するか?」も大事だが、それ以上に大事なことは、「なぜ、その数値なのか?」「その数値を達成することの目的は何か?」を考えることだろう。それは、自社自体の経営目的を考えることでもある。
多くのKPIを設定するのではなく、重要なKPIに絞り込む
- 当社では、とにかく、たくさんのKPIが設定されている。そのため、KPI測定のためのデータを取り、集計するだけで、多くの工数が取られてしまっている。本当に重要なKPIだけに絞り込む必要があると考えている。
記事掲載数(KPI)を追うだけでなく、掲載されなかった理由を聞き、対策を練る
- KPIは設定した数字を追うだけでは意味がないと思う。当社では、記事掲載数をKPIにしているが、掲載されなかった場合、その理由を担当記者に聞いている。そうすることで、次はこうしよう、というのが見えてくる。
広報の質を高めるためには、社内関係部署の理解・協力が重要
- 広報の質を高めるためには、社外の記者とのコミュニケーション以上に、社内関係部署に広報の重要性を理解してもらうことが重要。「広報に相談すると、こんな良いことがある!」と思ってもらうことが大事。
- 社員に広報の仕事や役割・意義を理解してもらうために、定期的に「広報勉強会」を開催している。「分かりやすい文章の書き方」や「メディアとの付き合い方」「著作権講座」などは関心をもって聞いてくれている。
その他、こんな意見や情報共有もありました
- 商品やサービスの「プレスリリース」だけではなく、経営者の考え方や業界全体の動向を解説した「ニュースレター」を、担当記者に定期的に配信している。その内容の掲載件数も、ブランドイメージ向上の意味で、重要なKPIにしている。
- Webニュース等では、KPIとして「掲載件数」だけでなく、クリック数やリアクション数などの「既読数」を重視している。
- 広報メンバー間で、スキルや習熟度のレベルに差がある。広報チーム内でのメンバーのスキルアップをどうすればいいかが課題になっている。
- 掲載された記事の「広告費換算値」をKPIにしているが、最近、媒体・地域毎の広告費の変動・格差が大きく、KPIの数値をどう解読・判断すればいいか難しい。
5)参加者の感想
最後に、交流勉強会に参加した感想をうかがいました。皆さんからは次のような感想がありました。
- 自分が、いま抱えている悩みについて具体的に相談・共有することができ、「自分だけではないんだ…」と少し安心しつつ、「そういう方法もあるんだ!」という、新たな発見がありました。
- 自社では広報KPIも設定できておらず、漠然と「遅れているんだろうなぁ…」と思っていましたが、皆さんの悩みを聞くことで、自社のレベルを客観的に捉えることができました。そのことで、自社は「これはできている。じゃあ、次に何をすればいいのか」という、“次のステップ”を具体的にイメージすることができました。
- 他社の広報の方との具体的な課題や取り組みを共有することを通して、実際に取り入れられそうなこともあり、大きい学びになりました。ただ、中には「解決策」が見つからなかったものもあったので、「課題の解決策」を皆で考え、作り出すことのできる時間があれば良いと思いました。
作成:プラスカラー

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