【ELspot+】 『AI活用で広報業務の効率&質を改善! 明日から使える「広報向けAdobeツール」活用術を実践』 〜アドビ執行役員・鈴木様によるマル秘テクニックを大公開〜

【本日の流れ】
1: セミナー&ワークショップ:「広報のためのAI活用実践講座」
ゲスト講師:Adobe株式会社 執行役員広報本部長 鈴木正義氏
2:グループディスカッション: 「自社の広報活動におけるAI活用状況と課題」
3:参加者の感想
【背景】
近年、広報業務にAIを活用する動きが活発化しています。
プレスリリースの作成支援から画像・動画の自動生成・編集、さらには、記事の要約やアイデアの壁打ちなど、広報業務の効率化や質の向上が期待されています。
しかし、その一方で、個人情報の保護や著作権などの倫理的な課題や情報漏洩への不安もあります。
3月の交流勉強会では、アドビ株式会社の鈴木正義氏をお招きし、アドビの広報向けAIツールを実際に使いながら、広報業務の効率化と質の向上をめざした「実践的なAI活用術」をテーマに、セミナー&ワークショップを行いました。
また、併せて、広報業務におけるAIのリスクや注意点、商用利用における安全性確保のあり方についても、最新の技術・状況を紹介いただきました。
後半のグループディスカッションでは、参加者同士で、「自社の広報活動におけるAI活用状況と課題」について共有・議論しました。
本レポートでは、セミナーの概要、ディスカッション内容、および、参加者の方々の感想をお届けします。
【本日の交流勉強会】
1:セミナー&ワークショップ:「広報のためのAI活用実践講座」(鈴木正義氏)
ゲスト講師:Adobe株式会社 執行役員広報本部長 鈴木正義氏
【主な内容】
1)3つの「広報向けAdobeツール」の紹介
「広報向けAdobeツール」として、アドビの「アクロバット」「エクスプレス」「ファイヤーフライ」の使い方を紹介・実践いただきました。
- ①Adobe Acrobat:https://www.adobe.com/jp/acrobat.html
- ②Adobe Express:https://www.adobe.com/jp/express/
- ③Adobe Firefly:https://www.adobe.com/jp/products/firefly.html
2)アドビのAIでできること~広報業務で使える主な事例紹介~
- 動画を生成する(静止画をつなげて動画のようにする)
- 自動翻訳する(20か国語対応)
- 動画に字幕を付ける+多言語吹き替え
- PDFで作成したプレスリリースを要約、整理、解釈する
- プレスリリースから想定問答を作る
- 会見の音声データを文字起こしした上で要約する
- 画像から不要な箇所を削除し、伝えたいメッセージを強調する
- イラストのテイスト(世界観)に合わせ画像を生成する
- noteの魅力的なサムネイルを作る
などなど…
3)気をつけるべきAIリスク(留意点、懸念点)
- 他人の権利(著作権、肖像権など)を侵害していないか
- 自分のデータが勝手にAIの学習に使われていないか
- AIは「嘘」をつくのではないか(ハルシネーション)
→アドビのツールで、これらのリスクに対応する方法を紹介いただきました。
4)AIを使う上で、大事なこと~AIはあくまでも「サポーター」、主役は「人間」~
- 「AIは便利で効果的だが、“始まり”と“終わり”は、人間の役割であり責任である。『何を作りたいか』『何を伝えたいか』『どうなってほしいか』を考えるのは、あくまでも人間であって、その『間』を効率化し効果的にするのがAIの役割」。
5)アドビのビジョンは、“Creativity for ALL”
- 「プロのクリエイターを応援するだけでなく、『全ての人にクリエイティブになってほしい!』」
2:ディスカッション:「自社の広報活動でのAI活用状況と課題」
後半は、グループに分かれ、「自社の広報活動におけるAI活用状況と課題」について情報共有し、ディスカッションを行いました。ディスカッションでは、下記のような話題・意見が出ました。
- 現状では、「プレスリリースの校正・翻訳」「アイデアの壁打ち」「記事や議事録の文字起こし・要約」「文字制限のあるタイトル案の作成」などに活用している。
- 今後は、情報作成や発信の場面だけでなく、報道対応の場面でも活用していきたい。
- 情報の正確性や情報漏洩、著作権侵害などのリスクへの懸念・不安があるため、まだ十分に活用できていない。技術動向やリスクへの対応状況を正しく情報収集・理解した上で、前向きに活用していきたい。
- 社内報の作成・デザインなどインナーツールには、積極的に活用していきたい。
3:参加者の感想
最後に、今回の交流勉強会全体(セミナー&ディスカッション)を振り返り、参加者から次のような感想がありました。
- 最新のAI動向を聞くことができました。とくに、広報業務の効率化や生産性の向上の観点から有益な情報を得ることができました。
- 高いスキルを持っていなくても、身近なツールでこんなに簡単に画像編集や文章翻訳・要約ができることがわかり、早速活用したいと思います。
- AIの具体的な活用方法・効果をインプットできました。リリース関連などに役立ちそうなので、積極的に取り入れていきたいと思います。
- 社内ではまだ十分に活用できていませんが、早速、議事録や会見記録などの文字起こし・翻訳・要約などに使ってみたいと思います。
- 他社のAIに対する考え方や取り組み状況をうかがうことができました。課題は共通しているので、今日の話を踏まえて、社内でも活用に向け検討していきたいと思います。
