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著作権Q&A

お悩み 80|記事を社内のイントラで共有しても問題ない?

【質問】
①記事を社内のイントラで共有して問題ないのでしょうか。共有する内容や共有範囲によるものでしょうか。言語、写真、イラストどれも同じ扱いになるのでしょうか。(金融)
②記事の共有が発覚した場合の罰則やリスクが知りたいです。また、コピーの掲示なら許容されるのでしょうか。(公益財団法人)

【回答】
 記事の共有に関するご質問が引き続き多いようですね。イントラネットで共有する場合も「お悩み77」でお答えしたのと同じです。対価を支払って許諾を受けましょう。共有範囲などによって料金は変わります。写真、イラストもほとんどの場合は著作物に該当します。また、元の新聞の切り抜きを掲示する形の共有なら問題ありませんが、無断コピーはよくありません。

 さて、「罰則やリスク」です。著作権侵害の刑事罰は基本的に「10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金」ですが、法人の場合は「3億円以下の罰金」と定められています。著作権を侵害された側から刑事告訴があると警察が捜査に乗り出します。
 一方で、著作権をめぐる損害賠償請求などの民事訴訟は頻発しています。ご質問にちょうど当てはまる判決が、2022年秋、東京地裁で相次いで出されました。ある鉄道会社が記事を無断でスキャンして社内イントラネットに掲載していたことが発覚し、2つの新聞社から訴えられた裁判です。民事訴訟の場合は賠償額の上限は決まっていませんが、判決ではそれぞれ記事1本当たり3000円あるいは5000円と判断されました。
 提訴や判決のニュースが他の新聞やテレビ、WEBにも流れたため、この「会社ぐるみのコンプライアンス違反」が広く知れ渡ってしまいました。リスクは賠償額だけにとどまらないと考えておいた方がいいでしょう。

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