お悩み 90|本の紹介で表紙や目次を使っても問題ない?
【質問】
自社情報サイトで他社出版の書籍を紹介する場合、表紙の写真を掲載する際には各出版社に許諾申請が必要なことを知りました。収益が発生するサイトではないのですが、承認を得てからサイトに掲載するようにしています。
記事を読んだ多くの閲覧者に興味を持ってもらいたいため、目次も紹介しているのですが問題はないでしょうか。出版社やAmazonなどの販売サイトに公開されている情報のどこまでを引用転載させていただいてよいのか、迷っています。(農業資材)
【回答】
ご質問にもある通り、本の表紙(書影)を利用する際には、まずは出版社に問い合わせ、著作権者の許諾を取る必要があります。では、目次はどうかというと、著作権が及ぶかどうかケースバイケースですが、書影の利用許諾を取る際に併せて尋ねるのがよいのではないでしょうか。
目次が一般的な表現や短い言葉で項目だけを表しているような場合は、著作権が認められないことがあります。しかし、創作性がある表現になっていれば、当然、著作権があります。勝手な判断は危険です。
また、出版社やAmazonなどの販売サイトの表現や情報を活用したい場合も、販売サイトの許諾を取る必要があります。コピーして利用するのではなく、リンクを張るのが賢明かもしれません。リンクを張る際にも、販売サイトの利用条件を確認してください。
なお、本などの紹介でよく問題になる「ネタバレ」は、表現を工夫すれば必ずしも違法ではありませんが、冒頭に「ネタバレあり」などと書いて閲覧者に知らせるのがマナーでしょう。